クリスマス装飾・ディスプレイ、飾り付けのヒント・コツ〜イルミネーションの設置期間について

「季節感」を重視するお店や施設の季節外れのクリスマスイルミネーションとお店の「姿勢」

あくまで「季節感」を大切にしなければいけない商品を扱っている、ファッション・服飾関係などのお店や施設の場合、

「クリスマスイルミネーションが『目立つ』から」と言って、季節が過ぎても一年間設置したままの店舗をたまに見かけます。

 

クリスマスシーズンに飾っていれば、確かに「きれい」で「目立つ」ので人々の視線を集めます。

お金をかけて、大量のLEDイルミネーションを使い、外装入口・導入部分の植栽にツリー型のデコレーションをしていました。

クリスマスシーズン中は、ディスプレイ・装飾としての視覚効果もあったと思います。

 

だって「きれい」で「目立って」いたから…。

 

ただ一年間ぶっ通しってのは、どうでしょう?

 

確かに、飲食店や公共施設、アミューズメント施設などでは、近年LED球になったこともあって、飾られているところをよく見かけますが、あまり「季節感」を重視しなくていい商品やサービスを扱うお店や施設ばかりです。

  

「季節感」を大切にする業種業態のお店や施設の、季節外れのイルミネーションを見ると、

ディスプレイ・装飾の視覚効果どころか、

そのお店や会社の『姿勢』(信頼感や誠実さ)にとって「マイナス」とは言わないまでも、

決してプラスにならないと思うんです。

 

ディスプレイ・装飾で大切なことは「目立たなくてはいけない」 ではない。

 

 

クリスマスディスプレイ・装飾の「イルミネーション」の由来

クリスマスイルミネーションに関するお話しをひとつ。

クリスマスのイルミネーションの由来は「星」です。

 

真っ暗な夜道の道しるべとして、「星」を頼りに往来した人々の「安心感」と「信頼感」、そして何よりその「美しさ」から、

大昔より「聖なる夜」、つまりクリスマスの装飾として使われてきました。

「クリスマスライト」とも呼ばれていました。

 

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イルミネーション(クリスマスライト)が街中で「目立つ」のは、

もちろん、街中がクリスマスの雰囲気で溢れ、

どこかしこでイルミネーションが華やいでいるからなんですが、

寒い夜空の美しい「星」と捉えた装飾に、大勢の人々が『共感』しているからだと思います。

 

人々が『共感』して、ホッとする「安心感」や「穏やかさ」

クリスマスイルミネーションの本当の意図がある。

 

そんな人々の「共感」を利用して、

クリスマスギフトイベントや年末商戦のディスプレイを展開しているわけですから、

お店の「姿勢」(信頼感や安心感、誠実さ)は大切に表現したいものです。

 

LEDイルミネーションの浸透の影響もあって、年々クリスマス装飾の『派手さ』や『アゲアゲ』度が増していますが…

 

『派手』や『アゲアゲ』が悪いとは思っていません。

店の前を通る人々が

「新しいモノ」、

「珍しいモノ」、

「ハッと気づかされるモノ」

を見て感激、感動してくれるので、ディスプレイは視線を集めることができます。

 

クリスマスイルミネーションは、一瞬の「インパクト」は出せるけど、『飽き』が来るのも早いんです。

一度見慣れてしまうと、いくら目の前にお金が掛かったモノが存在していても「意識」をしなくなるものです。

そう『派手』や『アゲアゲ』では、長続きしないんです。

 

クリスマスディスプレイ・装飾のコツ・ヒント!【その①】

 

 

キチンとしたメリハリが、お店の「姿勢」として伝わる。

「季節感」を大切にしなければいけない、例えば服飾関係などのお店や施設は、

クリスマスのディスプレイはクリスマスが終わったら撤去します。

クリスマスの時期に設置したイルミネーションは年末年始のイベントでも使えるので継続できますが、

それでもせいぜい1月末か2月初旬までですね。

(飲食店やアミューズメント施設など「季節感」を重視しないところは別です)

 

そもそも、「期限」のないイベントはイベントではありません。

 

イベントやキャンペーンには必ず「期限」が設定され、人々を煽っていますよね。

だから、短期間で展開するクリスマスの時期のイルミネーションは「インパクト」があり、「目立つ」し、

そして何より人々が『惹かれる』んですね。

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お金を掛けて、せっかく設置したのに一ヶ月程度で外すのはもったいない…とは思います。

「残しておきたい!」って気持ちもわかります。

 

でも、イルミネーションの時期が終わったら、「季節感」を大切にする業種のお店や施設は、

お客様や店前を通る人々から、次の『共感』を得たり、喜んでいただくためにも、

早々に次のテーマに切り替えることをオススメします。

 

 

「変化」を出すことでお客様に「飽きられない」店づくりに繋がりますし、

手間ひまが掛かっても、世の中の動きやシーズンに合わせたキチンとしたメリハリが、

お店の「姿勢」としてお客様や通りを行く人々に伝わるはずです。

 

ディスプレイ・装飾は、「集客」や「売上げ」に繋げることも大切ですが、

お店の「姿勢」や「誠実さ」を伝えることも大きな役割のひとつだと思うのです。

 

 

※「季節感」をディスプレイ・装飾する【詳しく説明】

シーズンディスプレイ装飾のコツ・ヒント

 

※「ディスプレイ」について【詳しく解説】

店舗を飾り付ける・商品を飾る ? ディスプレイ(display)とは

 

※「ショーイングのテクニック」について【詳しく解説】

「販促」に効果的なディスプレイ・ショーイングのヒント・コツ

 

 

 

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野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。〜加盟団体:福岡県中小企業家同友会会員