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【飲食店や美容室に役立つ】商品の価値を伝えて、欲求を想い起させるメニューの書き方~店舗装飾のヒント
お店のメニュー表は、「店舗装飾」でもあり、強力なプレゼンテーション・セールス・ツール
「メニュー表」、「お品書き」ってありますよね。
メニューとは、『レストランで販売している商品の一覧』、『料理の品目を示した表』を意味しています。
最近では、意味が少々転じていて「サービスメニュー」「トレーニングメニュー」「本日の仕事メニュー」などと言った「商品の品目」や「あらかじめ行動する内容を書いた紙、または予定」などの意味もあり、様々な使い方をされています。
メニュー表は、商品やサービス内容の一覧を、ファイルケース入れたり、印刷してブック型に製本されたものや、印刷物をパウチ(ラミネート加工)したもの、または、店舗装飾の一部として、パネルにサービス一覧をまとめて柱面に取り付けていたり、壁面にディスプレイされた黒板に「本日のおすすめ品」を書いたりしたもので、サイズ・形態は様々です。
居酒屋さんやカフェ、レストランなどの飲食店をはじめ、美容室、ネイルサロン、クリーニング店、スポーツジムなど、「サービス」提供しているお店では、ほぼ準備されていますね。
「お店のサービス内容と価格」を、来店されたお客様に伝えるためのツールですから、店舗や施設を運営する際は必須のツールです。
ただし、時々残念なメニュー表を見かけます。
ただ単に「サービス内容」と「値段」だけ載せているだけのメニュー表。
料理の名前と値段だけのお品書き。
もちろん「紙面に余裕がない」とか「毎日更新するから」とか、「お店の方針」とか、「デザインの方向性」とか、様々な理由はあるかと思いますが…
でも、それでは、もったいないです。
メニュー表は、もっと丁寧に、もっと工夫を凝らしていいツールなんです。
なぜなら、メニュー表って、「サービス内容と価格」を単に告知するためだけのものではなく、お客様が「このお店は《どんなお店か》」を知るためのツールだから。
飲食店ならば「その料理の価値を伝えて、お客様のニーズを想い起させる」ツールです。
美容室ならば「ヘアスタイルを教えてあげて、お客様が気づいていない新しいスタイルに気づいてもらう」ツール。
メニュー表は、接客以外でお客様と一番最初に向き合い、商品やサービスをアピールする「購買時点広告」、POP(ポップ広告)の役割をもっています。
お店側からお客様への大事な「プレゼンテーション」のツール。
サービスを提供するお店にとって、強力なセールス・ツールなんですね。
集客に役立つ店頭POP(ポップ広告)・店舗装飾のヒント・コツ
なにも、高級レストランのメニュー表のようにお金を掛ける必要はありません。
でも、せっかく作るのですから、お客様視点に立った「お客様にきちんと伝わる」メニュー表で「商品の価値」を上げて積極的にアピールしたいですね。
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お客様視点に立ったメニュー表の書き方
はじめて来店されるお客様は、まずメニュー表を見てそのお店のサービス内容を知ります。
お客様は、お店の経営者やスタッフが思っているほど、お店のこと、お店の取扱い品目、サービス内容を知らないし、常連のお客様でも覚えていません。
そして、大半のお客様は来店して席に着いても、まだ「欲しいもの」は決まっていません。
「どんなお店か」
「何を得意としているお店か」
「他のお客さんは何を注文しているのか」
そして、自分が「何を欲しているのか」。
最初から、「コレ」と決めて来店されるお客様もいらっしゃるでしょうが、大半は席に着いてメニューを見るまで「何をオーダーするのか」迷っています。
だから、「商品の価値が、きちんと伝わるメニュー表」はとても重要なんです。
ただ「当店こだわり」とか「おススメ」と、ひと言だけ書くのではなく、「商品(料理やサービス)の特徴」「おススメの理由」を出来るだけ詳しく提示してあげるだけで、その商品の『価値』が上がります。
例えば、
「鶏の唐揚げーーー980円」だけではなく、
『宮崎県から直送入荷!パリッと揚げたて、鶏の唐揚げ。
表面はカリッカリで香ばしく、柔らかくジューシーな若鶏。
当店自慢のヒット料理。
10人中9人の方から再注文頂いています!
宮崎県産・鶏唐揚げーー980円』
「サーロインステーキ200gーーー2,800円」だけではなく、
『当店シェフが飼料から買い付けまで一貫してこだわった、ドライエイジドビーフ(乾燥熟成肉)。
適度に日にちをかけて熟成することで生まれる、ふくよかな香りは絶品。
柔らかなお肉の旨みが、噛みしめるほどに、お口に広がる優しい味わい。
ドライ・エイジド・サーロインステーキ200gーー2,800円』
「フライドポテトーーー280円」だけではなく、
『ついつい手が伸び〜る、サクサクの食感がたまらない!
みんな大好き!フライドポテトーー280円』
※紙面やスペースが足りない場合は、短いコピーをタイトルに添える感じ。赤文字の部分だけを抜粋して使用するといいですよ。
ただ単に「商品名と値段」を掲載した時より、商品の「価値」が見事に上がっていますよね。
メニューをつくる時に大切なことは、大抵のお客様は、あなたのお店の商品を「知らない」し「覚えていない」ことを前提に考えることです。
お店の経営者やスタッフは、自店の商品が「どんな良い商品か」をもちろん知っています。
その「良さ」を一生懸命、どうにかして「伝える」。
「商品の価値をきちんと伝える」、それがお客様の「購入の動機」になります。
お客様の「購入の動機」や「買う理由」が明確になってはじめて「商品の価値」が上がった、ということです。
「情報」や「提案」が具体的になればなるほど、お客様の「購入後」の体験想像が明確になり、関心から興味、欲求へと変化します。
もちろん、美味しそうな写真画像付きならば尚更良いのですが、紙面やスペースには限りがあります。
メニュー全部の写真画像を付けるのが無理な場合でも、キャッチコピーを「お客様側視点に立った」コピーに書き替えるだけで、お客様に確実に伝わり、「商品の価値」が上がります。
『その商品を購入すると「購入後に、どんな体験が得られるか」』を、具体的に提示し、キャッチコピーとして表現することで、メニューを見たお客様に「商品の価値をきちんと伝える」ことができれば、「集客」や「リピート率」、「売上げ」に繋がるのです。
現代の消費者は、「自分の欲しいもの」に気づいていません。
今よりも、もっと「集客」して「売上げ」を上げたいと思ったら、
消費者ニーズを喚起すること。
新しいモノ事や、お店が考える提案を「プレゼンテーション」して、消費者の深層心理にある「気づいていない潜在的ニーズ(欲求)」に気づかせてあげることが大切です。
お店のメニュー表は、ただ「サービス概要」を告知する掲示板ではありません。
お店や施設の店舗装飾・ディスプレイであり、強力なプレゼンテーション・セールス・ツールなのです。
ご興味湧かれましたら是非お試しください。
メニュー表の文章やコピーづくりは「POP(ポップ広告)」の制作と似ています。
POP(ポップ広告)について、もっと知りたい方はこちら↓で詳しく解説していますので、ぜひどうぞ。
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