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お店や施設、売り場を「好きになってもらう」ための店舗ディスプレイ・店舗装飾、飾り付け
このブログでは、お店や施設、売り場の店舗演出、ディスプレイ・店舗装飾、飾り付け、POP(ポップ広告)の「お役立ち情報や豆知識」を紹介しています。
お店の演出、商品ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けを設置するための考え方やコツ、装飾商品の紹介はもちろん、装飾や陳列に便利な道具、販促や集客企画の手法、ビジネス・商売に関する「気づき」、思いつきのアイデア、仕事に対する「ヒント」まで、店舗装飾、飾り付けの仕事に携わって、思ったこと、感じたこと、気づいたことを個人的な見解で発信しています。
今回は、お店や施設の運営で大切な広告や販売促進、POP(ポップ広告)、店舗装飾、商品陳列などを、お客様の心に響かせるための考え方について。
「楽しいお買い物」をして、お店(会社)や商品・サービスを「好き」になってもらうこと
今はモノや情報が溢れる時代。
今の日本では、だいたいのモノは渡りきっていて、ほとんどの人が既にモノを所有している、と考えた方がいい。
そんな中、今だに一方的な売りこみだけのチラシや、安売りセールの案内だけのDM、ただ並んでいるだけの商品陳列などを見かけます。
お店の広告や販促物、POP(ポップ広告)を見ていると、いきなり見ず知らずの人に「買ってください」と言っているようなものばかりです。
せっかく来店してくれた見込み客に、「押し売りセールス」しているようなものです。
そんなお店での「お買い物」は、楽しいわけないですよね。
やっぱり「お買い物」は、お客様に楽しんでもらいたいものです。
広告や販促物をお客様の心に響かせるには、「お客様の気持ち」をもっと考えたアプローチをするべきです。
いきなり、「買ってください、買ってください」と言い寄っても、いくらよそのお店より価格が安くても、見る気にもならないし、もちろん買う気にもなりません。
いきなり「買ってもらうこと」を考えるより、これから見込み客になりそうな人々に、「楽しいお買い物」をしていただいて、お店(会社)や商品(サービス)のことを「好き」になってもらうことが先決です。
それはファッション関連や雑貨の小売店だけではなく、飲食店や美容室などのサービス業のお店にも当然言えることです。
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お店のことを「好き」になってもらうには、お客様を「喜ばす」こと。
「お店(会社)を好き」になってもらうには、相手を「喜ばせる」こと。
それは、“恋愛”でも同じですね。
お店のお客様獲得は、ある意味“恋愛”に似ています。
好きになって欲しい相手に、いくら「好きだ、好きだ」と言葉で言っても、なかなか伝わらない。
好きな相手を口説きたいときは、まず相手が「喜ぶこと」をしてあげると、かなり前進しますね。
相手を「喜ばせる」ためには、相手の行動や表情、趣味嗜好、考え方、ライフスタイル、などをじっくり観察して、話しを聞いて、その人を知ることが重要です。
映画に誘うときは、相手の好きなジャンルを考えて誘う。
それは、恋愛ものかもしれないし、ヒューマンドラマかもしれないし、SFアドベンチャーなものかもしれない。
食事に行きたいなら、相手の好みに合わせたお店をセレクトする。
オシャレで落ち着いた雰囲気のイタリアンかもしれないし、「美味しい」と評判の和食のお店かもしれないし、最近新規オープンした話題のお店かもしれない。
お花をプレゼントするときは、その人が好きなお花を選ぶことも大切ですけど、相手の雰囲気やイメージに合うお花やカラーを考えて「あなたのイメージはこうですよ」と伝える。
部屋に呼ぶのであれば、少しでも相手が気持ちよく過ごせるように、きれいに掃除して、空気を入れ替えて、居心地良くすることを考えます。
相手のことを考えず「好きだ、好きだ」「聞いて、聞いて」ばかりでは、相手のことは少しも理解できません。
しっかり相手のことを考えないと、的を外した行動やプレゼントは逆効果になってしまう。
相手のことがわからないまま行動に移すと、それは「押しつけ」になってしまいます。
お店に「来店してほしい」お客様が「喜ぶこと」をしてあげる。
お店も一緒だと思います。
もちろん個人的な“恋愛”のように、お客様ひとりひとりの趣味嗜好などにあわせることはできません。
あなたのお店に「来店してほしい」お客様のことをじっくり考えることです。
「来店してほしい」お客様を「喜ばせる」には、対象となるお客様の行動や表情、趣味嗜好、考え方、ライフスタイルなどを、しっかり考えて表現すること。
「売りたい、売りたい」が全面に出過ぎると、相手のことがわかりません。
お客様のことを知らずに、お店の広告や販促物、POP(ポップ広告)、店舗装飾・ディスプレイをしても、お客様は喜んでくれませんよね。
価格提示や商品のスペックばかり掲載されたチラシやPOP(ポップ広告)なんて、嬉しくも楽しくもない。
お店で重要なことは、提供する商品やサービス以外で、「来店してほしい」お客様が「喜ぶこと」をしてあげること。
広告や販売促進のチラシ、POP(ポップ広告)で言えば、来店するお客様のメリット、どう行動してほしいかを明確にすること。
商品陳列・商品ディスプレイでは、「来店してほしいお客様」に、お勧めしたい商品(サービス)をきちんと「提案」してあげる。
店舗装飾では、お店独自の世界観、イメージを演出して表現することで、「来店してほしいお客様」に、居心地の良い空間を提供してあげる。
モノや情報が溢れる時代。
お客様に喜んでもらって、お店を「好き」になってもらうような「お客様の気持ち」を考えたアプローチをすることで、お客様の心に響く広告や販売促進、店舗装飾や商品ディスプレイが表現できます。
いきなり「買ってもらうこと」を考えるより、これから見込み客になりそうな人々に、「楽しいお買い物」をしていただいて、お店(会社)や商品(サービス)のことを「好き」になってもらうこと、が大切です。
まずは、あなたのお店に「来店してほしいお客様」を「喜ばす」ことから始めてみましょう。
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