店舗や施設、売場の店舗装飾・商品ディスプレイに役立つ商品陳列・デコレーション・コーディネイト《6つの基本テクニック》

「価値観が多様化」した時代、商品を販売し、お店を運営していくためには、いかにして「選ばれる」か、が重要な要素になっています。

消費者が個人の「価値観」を大切にする時代だからこそ、人々に「選ばれる」ことの大切さが増しています。

「選ばれるお店」、「選ばれる売り場」、「選ばれる商品」、それは言い換えると、

「魅力のあるお店の演出」

「分かりやすい売場構成」

「選びやすい商品陳列」

ということです。

 

「選ばれる」ために、やらなければいけない第一は、「伝える」ことです。

『買ってもらいたいお客様に、お店の世界観や商品の特徴をきちんと演出してアピールし「価値を伝える」こと』

が、大切だということ。

来店されたお客様に「ひとつひとつの商品情報」や「お店・会社の世界観」を『丁寧に伝える』ことが大切なのです。

今回は、「価値を伝える」商品ディスプレイのひとつ、「商品陳列」の基本的なテクニックについてご紹介します。

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック①〜《グルーピング》

商品陳列する際に、まず最初に取り組むことが、グルーピングです。

グルーピング【Grouping】とは、一般的に「組分け」すること。

「似通ったものをグルーピングする」という使い方をされます。

店舗装飾、飾り付け・商品ディスプレイにおいて、同一の商品、類似商品、関連性の高い商品をグループに仕分けをおこない、まとめる技術です。

例えば、加工食品やお惣菜の商品陳列では、同じ「お惣菜」というカテゴリーでも、なるべく材料や形態、パッケージの容量やサイズ、形によってグループ分けをしてポジションを決めて陳列することが望まれます。

グループとグループの隙間は「指一本分」空ける、など統一することで、「見分けやすい」陳列になります。

その組合わせの仕方、配置の方法といった構成次第で、それを見る消費者への「伝わり方」が違ってきます。

グルーピングをすることで、「見やすく」「分かりやすく」「伝わりやすい」商品陳列になる、ということですね。

商品知識とともに、展開する場所の条件などの詳細を把握しておくことが大切です。

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック②〜《フェイシング(フェイス陳列)》

フェイシング【Facing】とは。

フェイスとは商品の「顔」のことで、パッケージの正面部分のことを指し、面を揃える商品陳列をフェイシングといいます。

陳列棚において、商品の名前や特徴などお客様にもっとも「伝えたい」情報がデザインされているパッケージ正面部分を「よく見てもらえる」ように意識することが大切です。

特に似通った商品、同種類で見分けが付きにくい商品が並ぶときの商品陳列では、フェイスに注意して陳列します。

敢えて商品点数を減らし、グループ間の隙間を広げ、商品の「フェイス」を際立たせることで「見やすく」「選びやすく」「手にとりやすい」演出ができます。

いかにきちんと、お客様に「購買意欲」を湧かせるように陳列するかが、フェイシング技法のポイントです。

フェイス効果を分かりやすく説明する例があります。

例えば、スーパーの野菜売り場で、旬な大根を並べるとき、同じ大根でも30本置いている売り場と、100本置いている売り場とでは、どちらが早く売りきれるかと言えば、30本の方が本数が少ない分早く売りきれると思われがちですが、実は100本並べる方が早く売りきれます。

商品のフェイス効果によって視覚的にお客様に訴えた結果です。

 

陳列の列数のことをフェイス数と呼び、陳列される商品アイテム数です。

通常、フェイス数量が増えると「視認率の向上」に繋がり、売上の増加がある程度見込めますが、あまりに多すぎるとスペースの限界となり、効果が出にくくなります。

フェイス数の増減により、売上高に及ぼす影響を「フェイス効果」といい、フェイス数が多い際の陳列は陳列数量などの調整に注意する必要があります。

陳列数量は、通常、販売実績などで判断してスペース配分しますが、基本的に売上構成率と陳列構成比は同率として考えます。

販売する商品によっては、同じ商品を広げて並べると、その商品が余っている印象になってしまうことがあります。

商品のフェイス数量に気を遣い、重ねる、陳列量を減らす、など工夫して、他の商品と同じ数量のフェイスで陳列すると「見やすい」陳列ができます。

 

フェイシングは、商品の表面、商品全体の形の見える角度を把握し、商品を「もっとも造形的に美しく」見せ、「注目」を向けさせるデコレーションテクニックです。

フェイス陳列を効果的に実施する方法は、商品の特徴・材料などの資質を理解することから始まります。

フェイス陳列は、化粧品・時計・貴金属から食品、電化製品などあらゆる商品陳列に必要な技法で、これに派生して商品ディスプレイにおける陳列管理をフェイシング管理といいいます。

 

chinretsu001

 

 

PR(外部リンク)

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック③〜《フォーミング》

フォーミング【Forming】とは。

商品をより美しく形(カタチ)づけることです。

ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けのフォーミングテクニックとは、特に衣料品の商品陳列に適用されます。

マネキンやボディへの着付け、商品や小物、布を垂らしたり、吊す際の形づくりの《ドレーピング》、壁面やパネルにピンで留める《ピンナップ》などのテクニックがあります。

デコレーターの基本的な技術が要求されるため、経験や日常のトレーニングが必要です。

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック④〜《エフェクト》

エフェクト【Effect】とは、一般的に英語で「効果」「影響」「結果」の意味です。

元からあるものに対して【加工】を加える、もしくは加えた場合などに使われます。

ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けの《エフェクト》とは、商品イメージや商品価値・商品の魅力を、より強調するためのデコレーションテクニックのことをいいます。

商品の下部に台座を敷いて、高さを出すことで「取りやすく」したり、カテゴリーごとに敷物の素材や色を替えることでグループ分けを明確にして「わかりやすく」したり、食品や飲食店でも、出来たての商品は特別に陶器の皿に盛って「強調」するなど、方法は様々あります。

関連商品や対比商品、その他の陳列小道具やディスプレイ用品、装飾小物などのコーディネイトによって商品のストーリー性を強調し、視覚効果を高めます。

説得力のある陳列テクニックが要求され、商品ばかりでなく、販売する会社や人の世界観、歴史、方向性、さらには時代背景や社会現象、トレンドや消費者動向など広い範囲の知識や情報をもとに企画されることもあります。

予算などの関係で、ディスプレイ用品や装飾小道具の制作にどのくらいの期間・費用がかかるのか、どうしたら安く、早く制作することができるかなどの知識が必要になります。

 

chinretsu002

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック⑤〜《スペーシング》

スペーシング【Spacing】とは、1.間隔をあけること。2.【印刷】/のあき具合語間、行間

店舗装飾・ディスプレイにおいて、《グルーピング》された各々商品群を、視覚的にさらに際立たせるためには「間」が必要で、グルーピングの項でも記述した通り、グループ間は「指一本分空ける」など、間を統一することで「見やすく、美しい」陳列に仕上がります。

商品のサイズや量感、高さ、色彩など、すべてのショーイング・スペースとのバランスによって表現していく必要があります。

また、売り場のスペース条件を正確に把握しておくことも重要な要素です。

お店の陳列什器のサイズ・カタチ、展開するスペース、装飾小物の素材、照明、背景はどうなっているか、など細かい条件の把握なしに効果的なスペーシングをすることができません。  

 

chinretsu003

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック⑥〜《カラーコーディネイト》

店舗装飾・店舗ディスプレイのカラーコーディネイト【Color coordination】。

商品の色分け、売り場全体の色のバランスなど、カラーのもつイメージで企画全体のテーマ、ストーリーを表現していきます。

そのバランスによっては、商品や売り場のイメージがまったく異なるものになってきます。

商品ディスプレイ・店舗装飾において、商品や売り場を魅力のあるものに見せるには、どんな色使いが必要かをしっかりと把握する必要があります。

 

 

商品ディスプレイ・商品陳列・デコレーションの基本テクニック〜商品陳列でもっとも大切なこと〜

以上、1~6までの要素は、すべてが有機的につながっています。

商品陳列は、ただ単に商品を陳列棚やハンガー、平台ケースに並べるだけではありません。

商品陳列でもっとも大切なことは、何よりお客様に対して、『ひとつひとつの販売する商品の「価値」を伝えたい』という想いです。

どんなに良い商品でも、どんなに素晴らしいサービスでも、どんなに凄いアイデアでも「伝えなければ、存在しないのと同じ」です。

売場や購買時点での商品陳列は、商品の価値を「丁寧に伝えたい」と思えたら、誰でもすぐに出来ることです。

「商品」や「商品内容」、「サービス」を変えなくても、お金を掛けて販売促進して安売りしなくても、「価値を伝えたい」という意識を加えるだけ、または少しの「気遣い」で、お客様に「伝わる売場」をつくることができる、ということです。

 

お店や施設、売り場などで店舗装飾・店舗ディスプレイ、飾り付け、商品陳列を企画・制作する場合、それぞれを区別して考えるのではなく、トータルな視野に立って総合的に作業を進めていくことが大切です。

ご興味が湧かれましたら是非お試しください。

 

 

※「ディスプレイについて」【詳しく解説】

店舗を飾り付ける・商品を飾る~ディスプレイ(display)とは

 

 

※「ショーイング」について【詳しく解説】

「販促」に効果的なディスプレイ・ショーイングのヒント・コツ

 

 

※「店舗や施設の「世界観」を演出するディスプレイ・装飾」【詳しく解説】

店舗や施設の「個性」を「独自の世界観」で演出するということ

 

 

 

関連している、その他の情報:

PR(外部リンク)

The following two tabs change content below.
野村 健(Takeshi Nomura)

野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。〜加盟団体:福岡県中小企業家同友会会員