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- 1 ハロウィン【Halloween】店舗や施設ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けに役立つ豆知識
ハロウィン【Halloween】店舗や施設ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けに役立つ豆知識
ハロウィン店舗装飾の定番「かぼちゃのお化け」。かぼちゃが使われる本当の理由~ハロウィン店舗装飾の豆知識①
ハロウィンのディスプレイ・店舗装飾、飾り付けの定番はやっぱり「かぼちゃのお化け」。
悪霊を追い払う効果があると言われ、カボチャを不気味な顔にくり抜いて、中にロウソクを入れて飾ることで善霊を呼び寄せます。
そもそもなぜ、ハロウィンに「かぼちゃ」がハロウィン飾りのシンボルとして使われるのでしょう。
それは「カボチャが秋に収穫されるから」とかではなくて、本当の理由があるんです。
毎年10月31日のハロウィンの日に作るカボチャのランタン(ロウソク立て)を「ジャック・オー・ランタン【Jack O’ Lantern’s】」と呼び、善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があるといわれています。
アイルランドに伝わる「ジャック・オー・ランタン」の物語(少し長めですけど…)
アイルランドにジャックという名前のケチで乱暴者で人を騙してばかりいる男がいたんです。
おまけにジャックはお酒好きで、いつも飲んだくれていた。
ある日、そんなジャックがいつものように酒場で酒を飲んで酔っ払っていると、地獄からやってきた悪魔に出会うんです。
悪魔はジャックの魂を奪おうとしますが、ジャックは、
「わかった。わかった。わしの魂をあげよう。でもそ最期に酒を一杯だけご馳走してくれ。しかしお金がない。金に化けてくれ」
と、悪魔に提案します。
悪魔は「一杯くらいいいか」と思い、その一杯のお酒を買うお金に変身たんです。
すると、ジャックは、そのお金をすばやく財布の中に入れ、口を固く閉じてしまいました。
「うぅぅぅ~~言うこと聞くから財布から出してくれ!」
と、懇願する悪魔に、ジャックは取引を提案します。
ジャックは、悪魔に「これから10年間は自分から魂をとらない」と約束させて、悪魔を財布から解放しました。
それから10年の間、ジャックは毎日のように酒を飲んで暮らしていました。
(おぉ、悪魔をも手玉にとってしまうとは、ジャックという男、相当悪いヤツかもです)
そして、10年の月日が経ち、ジャックはあの時の悪魔と再会します。
「へっへっへ〜、今度こそお前の魂をもらうぞ」
悪魔はジャックに言い寄ります。
ジャックは悪魔にこう言い返しました。
「わかった。わかった。でもその前に腹が減った。最期にあの木になっているリンゴを食べたい。1つとってくれないか?」
悪魔は「リンゴくらいとってやってもいいか」と思って木に登りました。
すると、ジャックはすばやく木の幹に十字架を刻み、悪魔は十字架が怖くて下に降りることができません。
「降ろしてくれ!頼むから降ろしてくれ~~」
ジャックは「降ろして欲しければ取引をしよう」と言い、今度は自分の魂を今後絶対にとらないことを約束させて、悪魔を木から解放します。
「これで、一生安心して酒が飲める」とジャックは満足します。
(さすがに、悪賢いヤツです。ジャックという男は…)
(…にしても、悪魔はアホか?…)
話しには続きがあります。
何年か経ち、ジャックは天寿を全うして死んでしまいます。
天国に行こうとしたジャックは、生きている時にケチで乱暴者だったために天国には行けませんでした。
仕方なく地獄の門をたたいたジャックは悪魔と再会します。
「地獄へ入れてくれ」とジャックが頼むと、悪魔は「お前の魂はとらない約束だから」と言って地獄へ入れてくれませんでした。
ジャックは困り果て「だったらどこへ行けばいいんだ?」と悪魔に尋ねると「居た元の場所へ戻れ」と言われます。
ジャックは真っ暗な道をトボトボと戻りはじめました。
あまりの暗さにジャックは悪魔に頼み込み、地獄で燃えている火の塊を一つもらい、その火の塊をカブの中に入れて提灯(ちょうちん)を作りました。
その提灯(ちょうちん)を持って、この世とあの世をさまようようになりました。
やがてカブの提灯に憑依(ひょうい)し安住の地を求め、この世を彷徨い続けている姿とされています。
これが、「ジャック・オ・ランタン【Jack O’ Lantern’s】」の物語です。
この話がアメリカに伝わったのち「カブ」のランタンは、アメリカでの生産が多かった「カボチャ」のランタンに変化しました。
『悪魔はジャックを怖がって近づかない』という「魔除け」の理由から「かぼちゃ(ジャック・オー・ランタン)」が、ハロウィンのディスプレイや店舗装飾、飾り付けに使われているのです
ケチで乱暴者で人を騙してばかりいたジャックが「魔除け」なんです。
善霊を引き寄せ、悪霊達を遠ざける効果があると言われています。
なんか、すごい話しでしょ。
しかも、最初は「カブ」だったなんて…
ハロウィン【Halloween】の語源について~ハロウィン店舗装飾の豆知識②
キリスト教では、毎年11月1日を「諸聖人の日」としていて、カトリック教会の祝日の一つで「全ての聖人と殉教者を記念する日」としています。
カトリック教会の典礼暦では11月1日が諸聖人の日で、続く11月2日が死者の日となっている。
死者の日は「万霊節」とも呼ばれていた。
諸聖人の日は、かつては「守るべき祝日」の一つで、主日(日曜日)と同様、ミサにあずかるべき日とされていた。
英語では、公式には英: Solemnity of All Saints、また略して英: All Saintsと呼ばれるほか、「オール・ハロウズ(All Hallows)」、「ハロウマス(Hallowmas)」とも表記される。
その「諸聖人の日」(All Hallows)の前夜(eve)である10月31日に行われるハロウィンを、
「諸聖人の日前夜」→「Hallows eve」とし、
「Halloween」→「ハロウィン」
となったようです。
ただし、ハロウィンはキリスト教の正式の行事ではありません。
(詳しくは→ ウィキペディア「キリスト教との関連」)
本来は「秋の収穫祭」や「悪霊を祓う宗教的」な行事の一面が強いお祭りでしたが、 現代では、民間行事、または商業的なイベントとして、世界中で楽しまれ親しまれているお祭りになっています。
「Trick or treat(トリックオアトリート)」の本当の意味~ハロウィン店舗装飾の豆知識③
「 お菓子をくれなきゃイタズラするぞ~! 」
と言って隣近所の家からお菓子を貰う習慣は、農民が祭用の食糧を貰って歩いたさまを真似たものといわれています。
Trick(トリック)→いたずら、悪さ
Treat(トリート)→もてなし、おごり、招待する
「いたずらか(or)、もてなすか」という意味です。
お化けに仮装した子供達を「もてなす」ことは、お菓子やジュースということになりますので「お菓子をくれなければ、イタズラするぞ〜」となります。
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「Trick or treat(トリックオアトリート)」の習慣の元は、「souling(ソウリング)」と言われるヨーロッパのクリスマス時期の酒宴であった風習に似ているといわれています。
キリスト教では毎年11月1日を「諸聖人の日」という祝日があり、その翌日11月2日を「死者の日」として、死者の魂が天国に導かれるよう祈ります。
「死者の日」になると仮面をつけた子供達が、さまよう霊魂たちのために「ソウルケーキ :soul cake(干しぶどう入りの四角いパン)」 を乞い、ソウルケーキを貰う際に、「その家の亡くなった親類の霊魂が、天国へ行く道を案内する」と約束しながら、家から家へと歩いた習慣があります。
ソウルケーキで亡くなった人を供養するという風習ですね。
それが、ハロウィンの「Trick or treat(トリックオアトリート)」の習慣に繋がっているようです。
そうしたトリックオアトリートの習慣が、やがてハロウィンで子供達がお菓子をもらうための「文句」として使われます。
小さな子供達が扮するイタズラ好きの悪霊たちが、「ジャック・オー・ランタン」や「リーズ」などでハロウィンの装飾をしている家々を訪問し、その家の玄関の前で「Trick or treat(トリックオアトリート)」と言ってお菓子をねだります。
その家の大人が「おもてなし」のお菓子をあげて、イタズラ好きの悪霊たち追い払う、という現代に繋がるハロウィンのカタチが定着していきます。
一方、子供たちも「この方法ならカンタンに大人たちからお菓子をもらえる!」と考え、この手法が流行ったのです。
それが定着し、 1952年のディズニー漫画「Trick or Treat」で認知され、世界中に広まっていきました。
「Trick or treat(トリックオアトリート)」(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ~!)と言われたら、
「Happy Halloween!(ハッピーハロウィン!)」
「 Treat!(トリート!)」
と、返すのが一般的です。
そして、お菓子やジュースで、「おもてなし」してあげましょう。
もし、「 Treat(トリート)」(おもてなし)を断ったら….
イタズラされます。
海外では、玄関に卵を投げつけられたり、水鉄砲やパーティで使うデコレーションスプレーでホントにイタズラしちゃうんです。
日本では、あまり見かけないようですけど、ハロウィン時期の子供達の行動には、お気を付けください。(笑)
ハロウィンのカラーの本当の意味~ハロウィン店舗装飾の豆知識④
ハロウィンと言えば「オレンジ(橙色)」「黒(ブラック)」ですね。
だいたいこの2色で、ハロウィンのディスプレイ物や店舗装飾物、飾り付けのアイテムは構成されています。
ハロウィンカラーのオレンジは「かぼちゃ」のオレンジという印象が強いかもしれません。
しかし、ハロウィンカラーのオレンジは本来、「収穫」を意味し、黒は「冬の夜」や「死」、「邪悪な存在(精霊、悪魔、霊)の力」を意味すると言われています。
オレンジと黒は、「収穫の祝い」と、「冬の到来」「霊を鎮める」をカラーで表しているのです。
ハロウィンに関連した販促物や、ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けを行う際、参考にしてください。
詳しくは → ハロウィンの店舗や施設ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けヒント・コツ
なぜ、ハロウィンで仮装するのか?~ハロウィンで仮装する本当の意味とは~ハロウィン店舗装飾の豆知識⑤
現代の日本のハロウィンイベントは「ハロウィン=仮装」になってしまってますね(笑)
それも「怖いモノ」が多い。
魔女、ドラキュラ、ガイコツ、お化け、悪魔、ゾンビ、などなど。
ディスプレイ物や店舗装飾物、飾り付けのモチーフにもたくさん使われます。
お祭りだから、仮装したり、家を装飾して飾り付けたり、パーティしたりして「楽しむ」ことは、それはそれで良いことだと思います。
でも、そもそも「なぜ、ハロウィンで仮装するようになったのか」ご存知ですか?
やはりハロウィンの仮装も、キリスト教の「諸聖人の日」「死者の日」の習慣に関係しています。
日本のお盆と同様、この日に亡くなった人々の霊がこの世に戻ってくるわけですけど、古代ケルト民族の習慣では、この時期は日照時間が短く夜の時間が長いことから、夜の暗闇の勢力(邪悪な存在(精霊、悪魔、霊))が強くなると言われ、精霊や魔女が出没したり、死んだ霊が家族の所に表れたりすると信じられていました。
この世に舞い戻ってきた霊達は、人間にイタズラをしたり悪運をもたらすと言われ、それらを追い払う必要があったのです。
そんな「悪霊」たちから、自分や家族の身を守る為に、仮面を付けたり、魔除けをしたり、霊の怒りを静めるためにお供え物や飾りをしたんですね。
子供達を悪霊から守るために、悪霊を騙して追い払う意味もあり、子供達に死者や魔女の仮装させて町中を歩かせたのが、ハロウィンで仮装をする由来です。
だから、仮装の主役に「怖いモノ(魔女やゾンビ、ドラキュラなどなど)」が多いんですね。
この「仮装」と「お供え物」が、お祭りとしてのハロウィンの「Trick or treat(トリックオアトリート)」に繋がり、魔除けとして「ジャック・オ・ランタン【Jack O’ Lantern’s】」に繋がっているようです。
「祭り」って、宗教や国、民族、地域の文化や習慣が色々混じり合って、その意味合いや行事が微妙に変化していくから、面白いですね。
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