店舗ディスプレイ・店舗装飾・ショーイング、「見せる技術」の基本

店舗や施設を飾り付ける・商品を飾る~ディスプレイ(display)とは

店舗や施設のディスプレイ・装飾・飾り付けのディスプレイ(ディスプレー)・ショーイングの意味。

ディスプレイとは

ディスプレイ(display)と英和辞典でひくと、

《動詞》として

①〈ものを〉展示する、陳列する、展示する、(飾る、飾り付ける:デコレーション(decoration)) 

②〈感情などを〉表に出す:〈能力を〉発揮する:?〈…を〉見せる、見せびらかす、誇示する

③〈旗・帆、翼などを〉広げる

 

《名詞》として

①展示、陳列、展覧

②(感情などの)表われ、(能力などの)発揮。

③表示装置

④見せびらかし、誇示。

などを意味しています。

デザイン用語としては「展示」「陳列」という概念で広く使用されています。

今日使われている「ディスプレイ」という言葉は、単純に「展示」「陳列」という言葉だけではカバーしきれないほどの広さがあります。

 

ディスプレイの特性は、臨場感をともなう「世界観や情報の伝達」を、人間の五感、特に「視覚」に訴えることです。

人々の「視覚」に訴える「世界観」「情報伝達」は、テレビや新聞、チラシのようなマス媒体による広範囲で一方的な伝達とは異なり、

“人と人が出会う空間(施設・会場)”

“人とモノが出会う現場(店舗・店頭)”

でおこなわれるものです。

ディスプレイとは、人と人、人とモノなどが出会い、結びつけるための、効果的なコミュニケーションを図るための演出技法なのです。

 

 

※「店舗や施設の「世界観」を演出するディスプレイ・装飾」【詳しく解説】

店舗や施設の「個性」を「独自の世界観」で演出するということ

 

 

※「お店や施設に「装飾・飾り付け」をすると一体何が起こるのか?【詳しく解説】

店舗や施設のディスプレイ・装飾、飾り付けなど販促物制作のヒント」について

 

 

「人間の美意識」と「デザインとアート」について。

人間の美意識

人間は、原始時代より「美しい草花」を摘んでは髪にさし、自分自身を飾ったり、何の目的もなく(あるいは、自然崇拝などの儀礼的な信仰目的で)住居である洞穴の石壁に模様を刻んで飾ったりしています。

この、「美しさ」に惹かれ、モノを「飾る」という習性こそ、人間だけに許された特性、「美意識」です。

美しいものに、

「惹かれる」、

「憧れる」、

「身につけたい」と思う願望、

「飾りつけたい」という欲求などの「人間の本性」は、「美しいもの」を創造したり、表現する行為となります。

このような本能的で素朴な美意識が、「アート」の根源であり、「デザイン」の基ということです。

 

 

デザインとアートの違い

人は、原始時代より「知恵」を使って技術を育み、その技術を使って「生き抜く」ための道具を生み出し、次々と開発してきました。

それら「生きていくための道具」は、すべて実用的な技術であり知恵です。

一方で、「美しさ」に惹かれ、モノを「飾る」という「人間の本性」である、純粋に美しいものを欲す美意識、アート(芸術)には、実用的な目的はありません。

しかし、古代から人々は、実用的でまったく同じ機能をもつ道具ならば、「より美しい」カタチや材質のモノを選んできました。

これがデザインです。

「アート(芸術)」という「美意識」は、時間や空間を超えた美意識であり、「デザイン」という「美意識」は、現実社会の《目的》に直接機能するものであり、すべての生活者の行動空間に存在するものです。

 

19世紀の産業革命以降、今日に至るまで、社会は様々なデザイン分野が複合化された状態で構成されています。

「デザイン」自体が単独で存在することはありません。

特に「ディスプレイ」というデザイン分野は、

○建築デザイン

○インテリアデザイン

○グラフィックデザイン

○サインデザイン

○プロダクトデザイン

などなど、様々な複合的な「デザイン要素」の上に成り立っています。

 

 

ショーイング【showing】とは

ディスプレイ・飾り付けの基本・ヒント~「見せる」技術【ショーイング:showing】

「見せる(show)」という言葉は、デザインの上でたいへん重要な意味をもっています。

ディスプレイのキーワードです。

ディスプレイの原点とも言うべき「見せる(SHOW)」を簡単に例えると、

机の上に、誰にでも「見える」、ガラス製のコップを1個置きます。 

例えば、そのコップに水を満たし、1本の「赤いバラの花」を生けると、たちまちグラスの周辺に、ひとつの「雰囲気」、「世界観」が出来上がりますね。

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それも、かぐわしい香りを含んだ、華やかで、情緒ある、「赤いバラの花」を生ける前とは、全く異なった世界観の「空間」が成立します。

 

ガラス製のコップ1個が「見えていた」状態とは、明らかに違う状態ができていますね。

「世界観」が演出されています。

これが「見せる」技術です。

 

さらに、そのコップに、色とりどりの草花をぎっしり生けたら、どんな表情に変わるか

コップを陶器の器に代えると、どんなイメージに変わるか…

テーブルに一枚の布を敷くだけで、どんな演出ができるか…

また、その一枚のテーブルクロスの色や模様、どんなカタチで置けば、目的の「雰囲気」がつくれるか…

 

繊細さ…、大胆さ…、静けさ…などが、モノを置いて「見せる」という『ディスプレイの演出技術』によって表現できます。

そのようにして、モノが見る人に、語りかける….、人とモノが、出会う….という、コミュニケーションが図られるわけです。

これがディスプレイの原点である、ショーイングです。

店舗ディスプレイ・店舗装飾、商品ディスプレイ、イベントディスプレイ、展示会ブースの装飾、様々な飾り付けも、この「ショーイング」の組み合わせで表現されています。

 

 

店舗ディスプレイ・店舗装飾とは まとめ

「空間を演出する」というディスプレイ・装飾の行為そのものは、古代から人間の生活と共にあります。

人々の生活に密着したデザイン分野の複合的な構成でディスプレイは成り立っており、ディスプレイの特性である、人々の「視覚」に訴える「情報伝達」は、“人と人が出会う空間”“人とモノが出会う現場(店舗)”で、おこなわれるものです。

 

ディスプレイとは、「人と人」、「人とモノ」などのコミュニケーションを、効果的に図るための演出技法であり、店舗や施設などの現場で『消費者と店舗・施設、消費者と商品を』を結ぶ、重要なコミュニケーションツールなのです。

 

ご興味が湧かれましたら、是非お試しください。

 

 

 

※「「テーマ」の設定は、ディスプレイ・装飾、飾り付けにおいて極めて重要な作業」【詳しく解説】

ディスプレイ・装飾、飾り付けの「テーマ」のつくり方

 

 

※ 店舗や施設における販促活動でも、大切なのは「情報」と「情緒」のバランス【詳しく説明】

ディスプレイ・装飾で「情緒」を表現する

 

 

※【共感】を得るための表現方法4つのヒント・コツ【詳しく解説】

広告・販促物、ディスプレイ・装飾において【共感】得るための表現、4つのコツ

 

 

 

 

 

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野村 健(Takeshi Nomura)

野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。〜加盟団体:福岡県中小企業家同友会会員