お店や施設の「姿勢」をディスプレイ・装飾、飾り付けで伝える方法

目立たせて、人々の視線を集めて、煽る、店舗や施設のディスプレイ・装飾、飾り付け

 

a0070_000007

先日、会社を経営されている社長とお話しをしていたところ、

社長から、

「自分の会社は、他社と違って『まじめさ』や『誠実さ』を「売り」にしているんだけど、

『まじめさ』や『誠実さ』って、ある意味「当たり前」のことだから、人々に伝えることって難しいですよねぇ…。どんな表現を使って伝えたらいいんでしょう?」

と、質問されました。

 

確かに、そうかも…

 

テレビやネットの広告を見てると、目立つのは、やっぱり『派手』で『アゲアゲ』のインパクト重視のビジュアルや表現。

「インパクト重視」だから、目立つのは当たり前なんですけど。

もしくは、話題のタレントやアニメ・動物のキャラクターを使って、見ている側の視線を引くプロモーションも多い。

 

『まじめさ』を訴える広告もあるのはあるのだけど、『アゲアゲ』にくらべるとどうしても〈地味〉に映ってしまうし、

〈地味〉だと、視聴者はなかなか興味を湧かせられない。

 

同じように広告を出稿する他社よりも『目立つ』ことが重要なのだろうけど(もちろん、他にも理由があるでしょうけど…)

 

 

ちょっと前までの広告は、『目立たなくてはいけない』的風潮があって、

『インパクトをもたせる』には、楽しさや、面白さ、お得感や儲け感、カッコ良さや、かわいさなどを、

それに合ったタレントやキャラクターを使ったり、

キャンペーンで現金やプレゼントを配ったり、

マス媒体に大量出稿してみたり…、

『派手』に打ち出すことが手っ取り早いのかな…と思ってしまいます。

 

a1180_014307

 

『派手』で『アゲアゲ』でインパクトのある広告を批判し、「悪」だ!と言っているわけでは決してありません。

『派手アゲ』はアリです。

ディスプレイ・装飾でも『派手アゲ』手法はよく使われます。

 

目立つし、インパクトありますから。

目立たせて人々の視線を集めて、煽ります。

そのためにお金をかけて「装飾・ディスプレイ」するのですから。

 

 

問題は『目立つ』ための表現方法。

『派手アゲ』の表現の方が、『地味』で『堅い』表現よりも、勢いがあって、インパクトもあって

「ワクワクする」し、

「なんだか楽しそう」な感じがする。

 

だけど、商品(サービス)そのものや、会社の姿勢(信頼感や安心感)などとは別物のような気がします。

 

a1180_011557

 

『派手アゲ』でなければ目立たない訳ではありません。

 

問題は『目立つ』ための表現方法。

短期間で、すぐに結果がでるものではない『まじめさ』や『誠実さ』、『信頼感』、『安心感』の表現は、

きっと「勢い」や「インパクト」では語れず、タレントやキャラクターに頼ることができない表現だと思うんです。

 

 

大切なのは「目立たなければいけない」ではなく「想い」「心遣い」伝えること。

キャンペーンやギフトイベントの時は、当然のことながら短期間で、多くの集客が望まれます。

だから、広告のテーマやキーワードは「インパクト」や「勢い」重視になり、以下ビジュアル、コピー、タレント、メディアなどの広告素材も自然と『派手アゲ』になりますね。

 

しかし、会社の姿勢、「まじめさ」「誠実さ」や、商品(サービス)の「信頼感」「安心感」を伝えることは、

時間が掛かることです。というか、時間を掛けていいことです。

時間を掛けて、繰り返して、はじめて伝わることだと思います。

 

「まじめさ」「誠実さ」は、「目立つ」ことではないし、「目立たなければいけない」わけではないからです。

人々に対して、自然に、脈々と浸透していく

ものです。

 

あなたのお店のお客様になりえる人々、つまり見込み客に、時間を掛けて「伝える」ということも大切なのではないでしょうか。

 

このブログで、お客様が「また、行きたくなる」お店の変化 でも書いてるんですが、訪れる度に変わるお寿司屋さんの「生け花」があります。

 

wa-display

 

その「生け花」が、お客であるボクを仕合わせにしてくれます。

 

女将さんのちょっとした「お心遣い」なんですけど、

もちろん、お鮨も最高に美味しくて、仕合わせな気分にさせてくれるのですが、

毎回、手間ひまを掛けて創られたであろう、その「生け花」に、

大将や女将さんの、

「人柄の良さ」や「誠実さ」

を感じてしまうわけです。

 

外観の入口まわり設置された、ン百万、ン千万のど派手なオブジェのように「目立つ」わけではないですけど、ちょっとした「心遣い」のディスプレイ・装飾に「変化」を加えるだけで、そのお店や会社の「姿勢」や「人柄」、「想い」は表現できます。

 

大きくて目立つモノを、お金を掛けて創るのも良いですが、小さくても、ちょっとしたモノやコトを「繰り返し」時間をかけて創り、魅せることが大切だと思うのです。

 

ディスプレイ・装飾、飾り付けをご発注いただく、店舗や施設のクライアントさんはもちろん、ディスプレイ・装飾の制作に関わる人々が、一つ一つ手間を掛けた「心遣い」や「想い」こそが、『まじめさ』や『誠実さ』を伝える方法なのではないでしょうか。

 

 

お打合せの帰り際、冬の寒空の下イルミネーションが輝く公園で集う人々を横目に、考えていたのはそんなことでした。

 

 

 

※「季節のディスプレイ」について【詳しく説明】

シーズンディスプレイ・装飾 のコツ・ヒント

 

 

※「ディスプレイ・装飾、飾り付け」について【詳しく説明】

「集客に役立つ」ディスプレイ・装飾、飾り付けとは

 

 

 

 

関連している、その他の情報:

PR(外部リンク)

The following two tabs change content below.

野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。〜加盟団体:福岡県中小企業家同友会会員