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お店や施設の「姿勢」をディスプレイ・装飾、飾り付けで伝える方法
目立たせて、人々の視線を集めて、煽る、店舗や施設のディスプレイ・装飾、飾り付け
先日、会社を経営されている社長とお話しをしていたところ、
社長から、
「自分の会社は、他社と違って『まじめさ』や『誠実さ』を「売り」にしているんだけど、
『まじめさ』や『誠実さ』って、ある意味「当たり前」のことだから、人々に伝えることって難しいですよねぇ…。どんな表現を使って伝えたらいいんでしょう?」
と、質問されました。
確かに、そうかも…
テレビやネットの広告を見てると、目立つのは、やっぱり『派手』で『アゲアゲ』のインパクト重視のビジュアルや表現。
「インパクト重視」だから、目立つのは当たり前なんですけど。
もしくは、話題のタレントやアニメ・動物のキャラクターを使って、見ている側の視線を引くプロモーションも多い。
『まじめさ』を訴える広告もあるのはあるのだけど、『アゲアゲ』にくらべるとどうしても〈地味〉に映ってしまうし、
〈地味〉だと、視聴者はなかなか興味を湧かせられない。
同じように広告を出稿する他社よりも『目立つ』ことが重要なのだろうけど(もちろん、他にも理由があるでしょうけど…)
ちょっと前までの広告は、『目立たなくてはいけない』的風潮があって、
『インパクトをもたせる』には、楽しさや、面白さ、お得感や儲け感、カッコ良さや、かわいさなどを、
それに合ったタレントやキャラクターを使ったり、
キャンペーンで現金やプレゼントを配ったり、
マス媒体に大量出稿してみたり…、
『派手』に打ち出すことが手っ取り早いのかな…と思ってしまいます。
『派手』で『アゲアゲ』でインパクトのある広告を批判し、「悪」だ!と言っているわけでは決してありません。
『派手アゲ』はアリです。
ディスプレイ・装飾でも『派手アゲ』手法はよく使われます。
目立つし、インパクトありますから。
目立たせて人々の視線を集めて、煽ります。
そのためにお金をかけて「装飾・ディスプレイ」するのですから。
問題は『目立つ』ための表現方法。
『派手アゲ』の表現の方が、『地味』で『堅い』表現よりも、勢いがあって、インパクトもあって
「ワクワクする」し、
「なんだか楽しそう」な感じがする。
だけど、商品(サービス)そのものや、会社の姿勢(信頼感や安心感)などとは別物のような気がします。
『派手アゲ』でなければ目立たない訳ではありません。
問題は『目立つ』ための表現方法。
短期間で、すぐに結果がでるものではない『まじめさ』や『誠実さ』、『信頼感』、『安心感』の表現は、
きっと「勢い」や「インパクト」では語れず、タレントやキャラクターに頼ることができない表現だと思うんです。
大切なのは「目立たなければいけない」ではなく「想い」「心遣い」伝えること。
キャンペーンやギフトイベントの時は、当然のことながら短期間で、多くの集客が望まれます。
だから、広告のテーマやキーワードは「インパクト」や「勢い」重視になり、以下ビジュアル、コピー、タレント、メディアなどの広告素材も自然と『派手アゲ』になりますね。
しかし、会社の姿勢、「まじめさ」「誠実さ」や、商品(サービス)の「信頼感」「安心感」を伝えることは、
時間が掛かることです。というか、時間を掛けていいことです。
時間を掛けて、繰り返して、はじめて伝わることだと思います。
「まじめさ」「誠実さ」は、「目立つ」ことではないし、「目立たなければいけない」わけではないからです。
人々に対して、自然に、脈々と浸透していく
ものです。
あなたのお店のお客様になりえる人々、つまり見込み客に、時間を掛けて「伝える」ということも大切なのではないでしょうか。
このブログで、お客様が「また、行きたくなる」お店の変化 でも書いてるんですが、訪れる度に変わるお寿司屋さんの「生け花」があります。
その「生け花」が、お客であるボクを仕合わせにしてくれます。
女将さんのちょっとした「お心遣い」なんですけど、
もちろん、お鮨も最高に美味しくて、仕合わせな気分にさせてくれるのですが、
毎回、手間ひまを掛けて創られたであろう、その「生け花」に、
大将や女将さんの、
「人柄の良さ」や「誠実さ」
を感じてしまうわけです。
外観の入口まわり設置された、ン百万、ン千万のど派手なオブジェのように「目立つ」わけではないですけど、ちょっとした「心遣い」のディスプレイ・装飾に「変化」を加えるだけで、そのお店や会社の「姿勢」や「人柄」、「想い」は表現できます。
大きくて目立つモノを、お金を掛けて創るのも良いですが、小さくても、ちょっとしたモノやコトを「繰り返し」時間をかけて創り、魅せることが大切だと思うのです。
ディスプレイ・装飾、飾り付けをご発注いただく、店舗や施設のクライアントさんはもちろん、ディスプレイ・装飾の制作に関わる人々が、一つ一つ手間を掛けた「心遣い」や「想い」こそが、『まじめさ』や『誠実さ』を伝える方法なのではないでしょうか。
お打合せの帰り際、冬の寒空の下イルミネーションが輝く公園で集う人々を横目に、考えていたのはそんなことでした。
※「季節のディスプレイ」について【詳しく説明】
※「ディスプレイ・装飾、飾り付け」について【詳しく説明】
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