VMD(販売計画・宣伝計画)に基づいたディスプレイ・ショーイング制作のながれ(VMD)

全体の「テーマ」・商品の「ストーリー」を組み立てる

ディスプレイ・ショーイングを手掛けるとき、販売計画・VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)に基づいた、全体の「テーマ」と商品の「ストーリー」を決めることが最初の作業です。

伝えたい商品の特徴や、商品コンセプトを、お客様に想像していただくための「テーマ」と「ストーリー」です。

 

商品の良さを訴求したり、品揃えだけではモノは売れません。

お客様の購買時点における「商品のアピール」や「情報発信」が大切です。

その商品アピールや情報の発信に、

 

なぜ、この商品なのか、

なぜ、今なのか、

 

などが伝わる「テーマ」や「ストーリー」を付加することで、

 

「分かりやすく、選びやすく、迷わせない」

ディスプレイ・ショーイングができます。

 

ストーリーを組み立てるコツは、

お客様にとっての「価値」を考えることです。

 

その商品を購入することで、どんな良いことがあるか。(または、どんな問題が解決できるか)

 

ということ。

ディスプレイ・ショーイングは、その「価値」を、店舗や売り場という「現場」で、視覚的に表現し、お客様に直接訴求するための手法です。

 

また、特徴ある商品に対し、美しく芸術的なディスプレイを施したとしても、同時に複数の「テーマ」や、様々な「ストーリー」を表現してしまっては、逆にひとつひとつの商品の特性を消して訴求力を欠いてしまい、結果、お客様に伝わりにくいものができてしまいます。

展示、陳列する商品が複数あり、複雑な商品群の中においても、その与えられたスペースが「一目」で見分けがつき、「注目」を集めるためには「テーマ」をひとつに絞り込み、「ストーリー」を単純化させることが重要です。

ショーイングとは、「商品を見せる」ことであると同時に、会社や店舗が、お客様に対して商品の「提案ストーリー」を見せることでもあります。

 

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ショーイングする商品のニュース性を把握する

今、新しい商品は何か、

それは、どの部分が新しいのか、

素材なのか、

デザインなのか、

生産方式なのか、

を、把握することで商品の鮮度を消費者にタイムリーに発信することができます。

そのためには、マス媒体などの宣伝・広告企画と同時展開させることも必要です。

 

 

店舗・企業イメージ、ターゲットの把握

店舗や企業のイメージはターゲット(顧客対象)の欲求にもとづいて形成されます。

ターゲットの内容によって販売方法も演出方法も変わってきますので、ターゲットをしっかり把握することも必要です。

○ターゲットを設定する3つの軸

①属性
年齢・家族構成・職業・年収・居住地・学歴などの基本的な属性

②価値観
大切にしているもの・考え

③悩み・課題・夢・願望
今、解決したい悩みや課題
今、かなえたい夢や願望

 

 

ディスプレイ・ショーイング、「テーマ商品」の設定(VMD・コーディネイト)

企画全体のテーマが決まり、商品や店舗に関する諸条件を把握した後、「テーマ」の主役となる商品を決定します。

例えば「夏」というテーマを決定したとします。

そのテーマに添って「夏」をイメージする商品には何があるか、

それは今、社会に受け入れられるものか、

どのような部分がアピールポイントか、

などが整理・検討され、店舗の形態にあわせてどんな商品を売り出していくかが決定されるのです。

 

近年、VMDを積極的に採りいれている企業や店舗が多く、販売する商品、販売するタイミングなどは、VMDの販売計画に基づいて展開しています。

しかし、VMDの捉え方は、店舗や企業によって様々です。

「テーマ商品」が既に設定されている場合もあります。

全体のテーマやストーリーが設定されている場合もあります。

そのような場合は、その店舗や企業のVMDの考え方や販売計画を理解したうえで、設定された商品の「テーマ」にあわせて「ストーリー」付けしたり、商品の「テーマ」や「ストーリー」をもとに視覚的演出を施すなど、臨機応変に対応することが大切です。

 

 

ディスプレイ・ショーイングの展開パターン(コーディネイト・デコレーション)

①商品イメージの把握

商品の資質、サイクルによって、その商品のイメージは大きく異なります。

テーマ商品として決定された商品が、どんな種類のものであるかを正確に把握することで、その展開方法を変えていく必要があります。

一般的に、

比較的安価な商品の場合は、価格の安さを強調して、集合的な陳列をして種類の豊富さなどをマス陳列の迫力で見せていきます。

中級商品は、商品のストーリー性に重点を置き、ドラマティックな陳列で魅力をもたせます。

高級商品の場合は、ディスプレイも控えめに、商品そのものを際立たせる独自の展開が必要です。

 

②展開場所の条件による演出方法の違い

ディスプレイ・ショーイングを行う場合、まず確認することは、

「その展開場所がどんな場所であるか」

、ということです。

ディスプレイの展開場所は、大きく分けて4つが考えられます。

○店内にお客さまを誘導するためのサインをおくる場所

○商品の品ぞろえを見せる場所

○商品をよりよく説明する場所

○購買する場所

 

また、お客様の回遊場所によって、演出手段もかわり、その中で企画全体のテーマを分かり易く訴求することが大切です。

 

 

3つの段階で作成された設計図、デザインを基にして実際にディスプレイ・ショーイングの実技作業に入ります。

 

 

※「ディスプレイ」について【詳しく解説】

店舗を飾り付ける・商品を飾る ? ディスプレイ(display)とは

 

※「ショーイングのテクニック」について【詳しく解説】

「販促」に効果的なディスプレイ・ショーイングのヒント・コツ

 

※「POP(ポップ)広告」について【詳しく解説】?

集客に役立つPOP(ポップ)装飾のヒント・コツ

 

 

 

 

 

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野村 健(Takeshi Nomura)

野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。〜加盟団体:福岡県中小企業家同友会会員