人々の感情を動かすディスプレイ・装飾、飾り付けをするための「ディスプレイテーマ」の設定方法

「テーマ」の設定は、ディスプレイ・装飾、飾り付けにおいて極めて重要な作業

店舗や施設のディスプレイ・装飾、飾り付けを制作する際に、まずはじめに取り組むことは「テーマ」の設定です。

ディスプレイ・装飾、飾り付けの「テーマ」とは、表現するディスプレイデザインやアイテムの基軸となる「ストーリー」や「世界観」のことで、いわゆる創作・クリエイティブの「主題」です。

【世界観】とは

世界観は広い意味で世界感であり、人々それぞれがとらえている世界の感じ (認識)である。

世界感はその人の、その人自身についての理解を含め、その人が関係し知る可能性のある事柄、知る可能性はなくとも間接的にでも関係し、関係をたどれる可能性をもった事柄の一切合切の全体についての理解である。

その人が関係し、関係しようとしていることの全体の感じである。

世界感は人それぞれの、世界についての「感じ」である。                    

引用:〜参考ページ:そもそも世界観とはより〜

 

どのような販売促進ツールのデザインを制作する場合にも「テーマ」の設定は、重要なポイントですね。

 

特にディスプレイ・装飾、飾り付けは、「ストーリー」や「世界観」という視覚的に表現しづらい、少し曖昧なイメージを、言葉やビジュアル、カラー、モチーフやアイテム、など様々なデザイン要素の集合体で視覚表現するデザイン分野です。

 

まして人々に瞬時に「伝える」ことが必要なデザイン分野ですから、「世界観」や「テーマ」の軸がきっちりと設定されていない場合、

 

表現したい内容が曖昧になったり、

目的がブレてしまったりして、

結果「何を伝えたいかわからない」ディスプレイや飾り付けになる恐れがあります。

 

ディスプレイ・装飾、飾り付けの制作において「世界観」や「テーマ」の設定は極めて重要な作業なのです。

通りを歩く人々に、瞬時に「伝わる」ディスプレイを目指すには、まず「テーマ」の設定に集中し、全力を挙げて策定することをオススメします。

 

 

ディスプレイ・装飾の「テーマ」をつくる前に「独自の世界観」を固める。

企業や店舗の「世界観」を固める必要があります。

企業や店舗の「独自の世界観」とは、お客様に商品やサービス以外の「伝えたいこと」、「知ってほしいこと」を色々な角度から考察して、表現することです。

 

あなた(企業や店舗)は、どんなことが好きで、どんなことが嫌いか、また、なぜそう思うか。

あなた自身(企業や店舗)が大切に感じるもの(こと)は何か、また、なぜそう感じるか。

あなたの人生や、見るもの、体験したことについて、どう思い、どう感じるか。

 

など、誰もが持っている「価値観」の整理をすることで、あなたの「世界観」が形づけられます。

 

企業や店舗、施設でも同様に、

 

店舗や施設、取り扱う商品やサービスを通して、

お客様に、どうなってもらいたいか。(どんな感情をもってもらいたいか)

お客様に、どんな体験をしてほしいのか。

お客様に、どんな思い出をつくってほしいのか。

 

など、お客様に体験してほしいこと、お客様に感じてほしいこと、など「想い」や「価値観」、

つまり、商品やサービスそのものとは別の「付加価値」を、

深く思考し、色々な角度からモノ事を見つめることで「独自の世界観」は創り出せます。

 

「独自の世界観」を創造するヒント・コツ

 

 

ディスプレイ「テーマ」をつくる具体的な方法

ディスプレイ・装飾の「テーマ」を策定する具体的な方法として、

① MD(商品政策)から派生するテーマ〜ファッション業界のコレクショントレンドコーディネイト「テーマ」

その時々のMD(商品政策)トレンドキーワードをもとにした「テーマ」の設定。

例えば、

“70年代テイスト”

“ギンガムチェック”

“ミリタリースタイル”

“レースアップ”

“ボヘミアンスタイル”

 

といったファッション業界のコレクションキーワードをコーディネートテーマとして設定します。

 

② 販売促進としてのディスプレイ〜季節感をとり入れた「テーマ」

販売促進のためにおこなわれる店舗や施設のディスプレイテーマは、季節(シーズン・四季)感を基本テーマに設定する方法が一般的です。

瞬時に人々の目に留められたり、注目されるためには、

人々の「共感」を得ること

が大切です。

 

人々の生活に一番身近な「季節感」や「シーズン(四季)」は、人々の「共感」を得られやすいディスプレイ・装飾、飾り付けの「テーマ」ですね。

 

季節感(シーズン)のテーマを基本に、その時期の「売れ筋商品・サービス」や、「おススメしたい商品・サービス」、マスメディアなどで「話題になる商品・サービス」、「新商品・新サービス」の訴求などディスプレイの「目的」に絡めることで、人々に「伝わりやすい」ディスプレイ・装飾、飾り付けをすることができます。

 

まずは、その時々の季節感を表現する具体的なモチーフを決めてから、販売促進プランや訴求内容のテーマ(タイトルやキャッチコピーなど)にあわせてディスプレイを組み立てていくと、軸がブレず、人々が観て「伝わりやすい」表現ができます。

 

 

ディスプレイのテーマに沿ったモチーフの設定方法

例えば、『夏』のディスプレイを行うときのテーマとモチーフ設定を考えてみましょう。

まず「夏」らしさをイメージする『キーワード』を様々な方向からアイデアフラッシュで書き出します。

 

○夏休み・バケーション

○リゾートバカンス

○旅行

○お盆の帰省・故郷

○海・山などの自然

○アウトドア・キャンプ

○暑い日差し

○エネルギッシュで活気があり、アクティブ・躍動感に溢れたシーズン

○向日葵

○スイカ

○かき氷

○自由研究

○夏祭り

○入道雲

○プール

○浴衣

○花火….

 

 

などなど、「キーワード」をアイデアフラッシュで思いつく限り、たくさん書き出していくこと。

書き出されたキーワードを、ディスプレイを行う店舗や施設の世界観、提供する商品・サービスの特徴や「伝えたい」お客様ターゲット層を考慮して絞り込みます。

 

例えば、美容室の夏のディスプレイ・装飾、飾り付けの「テーマ」設定の場合、立地によるライフスタイルやお客様の年齢層によって異なりますが、「かき氷」や「プール」、「自由研究」などのワードはマッチしませんね。

もしかしたら「夏祭り」なども選ばれないかもしれません。

※あくまで例えです。お店や施設の「世界観」は各々で異なります。

 

自分のお店のお客様の特徴や世界観をよーく考えてみて、キーワードとマッチングさせるということです。

 

 

このように、ディスプレイを設置する店舗や施設の世界観やディスプレイの目的などをキーワードとマッチングさせることで、具体的なモチーフやビジュアルなどのデザイン要素が派生し、全体の「テーマ」がより明確になります。

 

「テーマ」に添ったモチーフを、

具体的なシーン、

表現するアイテム、

アイテムの素材、

スタイル、

表現技法、

で、表現することで「人々に伝わる」ディスプレイ・装飾を目指します。

 

 

 

※「ディスプレイ」について【詳しく解説】

店舗を飾り付ける・商品を飾る 〜 ディスプレイ(display)とは

 

※「ショーイングのテクニック」について【詳しく解説】

「販促」に効果的なディスプレイ・ショーイングのヒント・コツ

 

※「ディスプレイの目的【5W2H】について」【詳しく解説】

店舗ディスプレイ・装飾で大切なこと〜基本【5W2H】

 

 

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野村 健(Takeshi Nomura)

野村 健(Takeshi Nomura)

有限会社次元クリエイト 代表: お店や施設、売り場のディスプレイ・店舗装飾、季節の飾り付け、POP(ポップ広告)制作を中心に、《集客》のための販売促進ツールのデザイン企画・制作、装飾品・インテリア・販促品の販売を行っています。 目指すことは、単なる「飾り」や「デザイン」ではなく、《共感性+意外性=面白い!》をテーマに、購買時点で消費者に「伝わる」《情報発信ツール》として、実店舗のディスプレイ・店舗装飾・季節装飾等の販促物制作を提供したい、と考えています。