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プロ野球の球場で感じた「モノからコト」思考とリアルなディスプレイ・店舗装飾、飾り付けのこと
このブログは、お店や施設のディスプレイ・店舗装飾の「お役立ち情報や豆知識」を紹介しています。
ディスプレイ・店舗装飾、飾り付けを導入するための基本的な考え方やコツ、アイテム紹介はもちろん、展開の方法や、販促や集客企画の手法、ビジネス・商売に関する「気づき」、思いつきのアイデア、仕事に対する「ヒント」まで、店舗装飾、飾り付けの仕事を通して、思ったこと、感じたことを個人的な見解で発信しています。
今回は、久しぶりにプロ野球を観戦して、エンターテイメント・アミューズメント施設のリアルな「LIVE(ライブ)」ならではの「集客」や「ファンづくり」の方法や施策を通して感じた、お店や施設のディスプレイ・店舗装飾についてです。
「モノ」から「コト」思考を実践する「プロ野球」の現場
プロ野球を数年ぶりに「球場」で観戦してきました。
試合は、贔屓にしているチームが勝利したことが、何より嬉しいことだったのですが、プロフェッショナルの技術に驚き、身体能力の高さに感動し、緊迫した際の真剣勝負のオーラ、そしてエンターテインメントとしての演出など、「現場」でしか味わえない楽しみを満喫しました。
観客は、当然「野球の試合」を観戦に来ているのですが、今の球場は『野球以外の楽しさ』の演出が球場には沢山あって大変盛り上がります。
随所に球団側の運営努力を感じる。
まさに「モノからコト」思考。
お客様は、ただ野球の試合を見に来たのではない。
球場で「楽しみ」、「気分転換」、「気晴らし」、「遊び」、「息抜き」、「レジャー」などの、
エンターテインメントの体験を望んでいる。
と、考えているんですね。
観客にとって、「試合(ゲーム)」はもちろん大切です。
だからといって、主催者側が観客の来場目的を「試合(ゲーム)」だけだと想定した場合…
もし、お客様の贔屓にしているチームが負けたとき、せっかく高いチケット料金を支払ってまで来場したのに、後には何も残らない。
ただただ「悔しい」という想いだけが残る…
「悔しい」想いは、言ってみれば「負」の意識で、
「それだったら家で寛ぎながら、
TVの野球放送を、タダで観ていた方が「よっぽどマシだった!」」
となってしまう。
わざわざ、高いチケットを買う必要なんてない!
そうすると、当然みんな「球場」に行かなくなりますよね。
まさに「負」の連鎖です。
ボクが若い頃の「プロ野球」はそんな感じでした。
ですが、今の「プロ野球」は違う。
球場はアミューズメント化していて、試合前やイニングの間の応援コールやダンス、様々な趣向を凝らしたお弁当や種類豊富なファストフードなどなど食事も充実していて、もちろん大人にはビールなどのアルコールも販売されています。
ビールやお弁当は、少々高価だけれど、球場全体が盛り上がってるから「文句」を言う観客はあまり見あたらない。
球場は、子供から大人まで、ファミリーからカップルまで、みんなが楽しめる「エンターテインメント空間」を創り出しています。
そんな球場は、贔屓チームが勝てばもちろん大満足するし、仮に負けても、
「残念だけど、楽しかったね!」
と、なる。
そうすると、結果的に、
「よし、また次回も行こう!」
と、なる訳です。
人が集まれば、球場としてはチケット代金収入はもちろん、球場内での飲食費収入、企業の広告、グッズ販売などで全体の収益も上がり、結果的に選手の補強や施設の改善の予算もアップして、チームもますます力をつけて強くなり、
もっともっと、
野球が面白くなって、楽しい。
そして、また新たなファンができる。
「正」の連鎖ですね。
プロ野球などのエンターテインメントやアミューズメント施設はまさに「コト(体験)」重視の思考で、「正」の連鎖を創りだすこと、が重要なんですね。
あらゆる方面で様々な企画がなされているので、とても参考になります。
そして、もうひとつ感じたこと。
それは、《LIVE》の魅力。
《リアル》の魅力や価値を高める、お店や施設のディスプレイ・店舗装飾、飾り付け
プロ野球は、テレビ放送やインターネット配信などで画面を通して観ることもできますが、やっぱりリアルな現場で選手達の「オーラ」や「パワー」、「エネルギー」、スリリングな「緊迫感」のようなものは、映し出すことはできませんね。
だからこそ、球場に行って、その現場に立ち合うことの「価値」が高まってくる。
ここ数年、音楽業界では歌手やバンドのライブコンサートを重要視しているそうです。
音楽ソフトのダウンロードや違法コピーなどで、CDが売れなくなってきたからです。
《LIVE》はコピーできないから。
《LIVE》には「生きた」雰囲気や息づかいなど、その場でしか体験できない「コト」があります。
それが、《LIVE》の「価値」ですよね。
お店や施設において置き換えてみると、店舗の空間や、雰囲気、「共感」して集まった人々の情報の共有、商品に直接出会うことなどが、
テレビやインターネットなどの通信販売では実感できない、リアル店舗の「価値」になります。
だから、ただ単に「モノ(商品やサービス)を並べて売るお店ではなく、ディスプレイや店舗装飾、飾り付けを通して、
リアル店舗や施設としての価値を高める工夫をすることで、個性的な「世界観」を表現したお店ができ、「また行きたい」と思ってもらえるお店になります。
商品やサービスの「ファン」ではなく、お店自体やあなた自身の「ファン」をつくる、ということです。
店舗や施設のディスプレイ・店舗装飾、飾り付けは、実店舗のリアリティのある、「付加価値」を高める演出ツールなんです。
ご興味湧かれましたら是非お試しください。
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