リピート客を獲得するための店舗や施設のディスプレイ・装飾、飾り付けヒント・コツ
店舗や施設にとって重要な「リピーターを獲得する」ということは…
「リピーターを獲得する」ということは、
飲食店でも小売店でも、アミューズ施設でも、
店舗や施設を運営する上でもっとも重要なことですね。
「繰り返し来店していただくお客様」
「繰り返し購入していただけるお客様」。
このようなリピーターの囲い込み戦略が注目され始めたのは意外に最近で、
平成不況の頃からといわれています。
リピーターを多く集客できるお店ほど、業績が安定化したため、
多くの小売店がリピーター獲得に注目し、
ポイントサービスなどリピーター獲得のための色々な販促策が導入されました。
確かに「ポイントカード」増えましたね。
財布の中、いっぱいです。
Wikipedia(ウィキペディア)に、
「リピーターの定義とは」という項目がありましたのでご紹介します。
リピーターは一般的に熱心なファンのことを指すが、
特定の人物に思い入れを持つ追っかけとは異なり、
施設や場所、あるいはそこでしか味わえない体験(料理や娯楽)といったものに、
愛着を持つ人をいう。
固定客と言い換えることも出来るが、
その対象は必ずしも店舗施設とは限らず、
例えば献血を趣味とする人などもリピーターと称されることがある。
(引用:Wikipedia:ウィキペディア)
もちろん、ポイントサービスも割引券も大事だと思います。
でも上記のような定義に照らし合わせた時、
ポイントカードで本当の意味の、
「リピーター」や
「ファン」づくりに
繋がるのかどうか、疑問は残ります。
「居心地」や「体験」がリピートに繋がる。
通信販売やネットショップとは異なり、
実店舗のお客様は、
やっぱり、その場の
「居心地」や「体験」で、
「また行きたい」
「次はあの人を連れて行こう」
と思うはずです。
商品や提供するサービスそのものはもちろん、
お店の雰囲気、
印象、
ちょっとした心遣いの接客
が、お店自体やスタッフとの「関係性」をつくり、
お客様が「また来たい」という思いや感情
に繋がり、リピーターに近づきます。
そうしたお店自体やスタッフと、
お客様との「関係性」の構築を、
「装飾・ディスプレイ、飾り付け」で
真の「リピーターづくり」「ファンづくり」
のお役に立てられると考えています。
リピーター獲得のために「装飾・ディスプレイ、飾り付け」ができること。
お客様がお店に「また来たい」と感じるのは、
やっぱり、
「居心地」が「良い」から、
または「良かった」、
からだと思います。
「居心地」とは、
少し曖昧な表現ですが、商品やサービスそのものやスタッフの接客態度とは別に、
「なんだかわからないけど、雰囲気がいいよね」
「この店好きだなぁ」
と感じるのに、特別な理由ってあまりないんじゃないかと思うんです。
お客様は目で直接見て、耳で直接聴いて、触って、味わって、
自然に五感で感じるだけではないでしょうか。
例えば、
「店内がごちゃごちゃしていて落ち着かない」
「うるさくて、ゴミゴミしていて清潔ではない」
「欲しい商品がなかなか見つけられない」
「なにがどこにあるか、さっぱり分からない」
といったことで、次回の来店を敬遠されるお客様は多いと思います。
極端な例えですが、だいたいそういうお店は嫌われちゃいますよね。
ほんのちょっとしたことで「嫌われてしまう」とは、
モッタイナイです。
伝わりやすい「POP(ポップ)広告」の表示を設置する?ディスプレイ・装飾、飾り付けヒント・コツ
?商品アイテムやカラー、素材等にまとめ、
お客様がお店に立ち寄った瞬間、一瞬で、
「これは○○だ」
「ここは素材で分けて見せてるんだ」
と分かる売り場にすることです。
それには、まず「分かりやすいPOP(ポップ)広告」ですね。
サインです。
商品アイテムが多い雑貨店やDIYショップ、
大型のショッピングセンターや、
ドラッグストアなどで、
天吊りのPOPで場所を明確にしていますね。
そして、目的の商品まで
「POP(ポップ)広告」でお客様を誘導
しています。
商品個別のPOP表現も大切です。
大きさ、文字、コピーなど出来るだけ統一性をもたせ、お客様が
「分かりやすく」
「伝わりやすい」
POP(ポップ)になることを意識しましょう。
その方が「美しい」ですよね。
分類表示がキチンとされているところは、
お客様が「買い物」しやすい。
「買い物しやすい」とか「美しい」ということは、
「居心地が良い」
ということに繋がりますね。
当たり前のことのようですが、
「居心地が良い」を感じるのに、
特別な理由はいらないのです。
遠目からのアプローチ?ディスプレイや装飾を統一してみせる?ディスプレイ・装飾、飾り付けヒント・コツ
店舗内の装飾をシンプルにまとめ、
統一性をもたせることが大切です。
店の前を歩くお客様が、店内に目を向けるのは、
ほんの一瞬です。
その一瞬で、
「自分にとって必要か?」
「居心地が良いか?」
を、視線に入る情報量で判断しています。
だからといって、情報量が多ければ多いほど良いというわけでもありません。
たくさんの情報を一瞬で見極められるよう「整理整頓」すること。
商品の「アイテム」や「カラー」、
「素材」等を整理し、
まとめ、統一された、
装飾・ディスプレイによって、
ちょっと遠目から見て取ることが出来れば、
瞬時に「自分にとって必要か?」を判断できます。
また、そのディスプレイ・装飾によって
「あそこに○○がある」と、
お客様が自然とその場所にたどり着けることができます。
マーケティングやVMDの用語で「VP(ビジュアル・プレゼンテーション)」がありますが、
「商品やサービスの特長・コンセプトを視覚的に表現する」
スペースのことです。
店舗の入口付近にショーウインドウやステージを設置して、
通りを歩く人々にディスプレイでアピールしているのをよく見かけますね。
主にファッション関連の小売店でVPの考え方は展開されてます。
VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)の考え方のひとつなんですけど、
VMDは、ファッション関連の小売店だけのものではなく、
飲食店でも美容室でもアミューズ施設でも様々な業種で、当てはめることができます。
なにも店内にVPステージを設置せずとも、
お客様の視線・視野を考えて「ポイント」を探り、
一番良いポジション、
一番目立つ場所を設定するのです。
VPディスプレイでデザイン表現するものを、
店舗内で「整理」して展開すると、統一感のある装飾ができます。
「統一感」のあるお店は「きれい」
ですよね。
「きれいなお店」は「居心地が良い」に繋がりますね。
「リピーター獲得」のために、ポイントカードや割引チケットなどの導入とは別に、
お客様との「関係性」を構築するツールとして、
「ディスプレイ・装飾、飾り付け」の導入をご検討ください。
もちろん、現状ディスプレイ・装飾を展開しているのであれば、
ディスプレイ・装飾を、ただの「飾り」ではなく、「リピーター獲得」のためのツールとして、
見直されたり、検討されても良いかと思います。
ご興味がありましたら、ぜひ一度お試しください。
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